ディーラー等との整備の違い1 ブレーキ関係

2013-04-08 17:18:38

ディーラーや立ち会い型車検とどこが違うの?との質問に順次お答えします

 


   

基本的に同じ仕事をしていますが、それぞれの特色はあって良いと思います

 

販売主体であるか整備主体であるか車検だけをビジネスとしてとらえるかによると思います

 

立ち会い型車検やディーラー短時間整備とは点検項目数が違います。

  


  

その一つがブレーキの特殊グリス給油

 

1.ホイルシリンダ

 

 の空気との境目にシリコングリスを給油→液漏れや段付き摩耗を長期に予防

 

2.ブレーキライニング接触部

 

 に動きを滑らかにするグリスを塗る→ブレーキの効きを滑らかにする

 

  →ライニング位置をブレーキ作動中変化させることで、

 

     ブレーキの効きを増す設計になっている

 

  →ブレーキ解除時スムーズに戻るようにする

 

  →ブレーキの自動調整をスムーズにする

 

3.ディスクブレーキ スライドピン、パッド

 

  接触部にグリスを塗る

 

→ディスクブレーキはシリンダー内の大きな輪ゴムのようなキャリパーシールで

 

自動調整とブレーキ解放時のディスクパッド戻しをしています。

 

グリスがないと動かない

 

→スライドピンは融雪剤等で錆びて動かなくなる。

 

ブレーキ作動時の油圧は大きいので何とか効いても

 

 ブレーキの解放ができず、ブレーキが過熱、摩耗し2次、3次故障を招く

 


  

TRC、VSC等ブレーキも使った車体安定装置は

 

ブレーキがスムーズに動くことが前提です。

 

ブレーキフルードも「油で有る以上錆びるわけがない」

 

といわれるときもありますがブレーキフルードは水分を含むことにより劣化し色が濃くなります。

 

給水して劣化した状態での沸騰温度も記載されています。

 


 

 上記のようなことがあっても特殊グリスを給油しない場合が多くなったのはどうしてでしょうかね

 

一般に町の整備工場のメカニックは経験が長く色々な車の整備をする。

 

           溶接くらいは当たり前

 

対してディーラーメカニックは若く経験の短い方が多い。

 

    溶接に限ればできない方が圧倒的。

  


 

私も元ディーラーメカニックです。

 

ブレーキ整備の人為ミスの発生を考え最高のブレーキを取るよりも効けば良いとのことかも知れません

 

弊社の場合、お客様が他の車をご紹介頂く一番の要因が「ブレーキがスムーズになった」とのことです

  


  

 中段に斜めについているのがホイルシリンダー  ブーツをめくって白いシリコングリスを注入

  

 

 

新車2年目のタント ブレーキフルードにじみ 安全に関する考え方が違います記事はこちら

 

車検は通りますが急ブレーキは効きません言うケース記事はこちら

  

車検整備 警告灯点灯とパンクしているのが当たり前のスペアタイヤに思う記事はこちら

 

ディスクブレーキ引きずり定期的な整備が必要です ノア記事はこちら

 

メンテナンスパックや車検専門店の方ブレーキ整備は別途必要です記事はこちら

 

ディーラー車検や車検専門店のライフ2台 ブレーキもボデーもお金掛かります記事はこちら

 

あるディーラーのブレーキリフレッシュという名のローター研磨 直ぐ駄目になります記事はこちら 

 

ディーラーでブレーキ引きずり9万キロなのに1輪だけ新品に。漏れ確認していない記事はこちら

 

サイドブレーキが利かなくても車検が通るユーザー車検代行という不思議な車検記事はこちら

   

Home » 整備日誌 » ブレーキ関係 » ディーラー等との整備の違い1 ブレーキ関係
Since2008©Y-ARMS, Ltd. Some Rights Reserved.